「何を書けばいいか、書き始めると迷ってしまう」

医療ライターとして記事を書くとき、こういった悩みを持つ方は多いです。

原因のほとんどは、構成を決める前に書き始めてしまうことにあります。構成とは、記事全体の「設計図」のことです。設計図なしに家を建てられないように、構成なしに読まれる記事は書けません。

この記事では、医療記事に使える構成パターンと、その作り方を解説します。

構成を先に作ると記事がブレない

記事を書く前に構成を作る理由は、一つです。

「何を伝えるか」を決めてから書くためです。

構成なしで書き始めると、書いているうちに「あれも伝えたい、これも書きたい」と情報が増えていき、結果的に何を言いたいのかわからない記事になります。

医療記事は特に、情報量が多くなりがちです。構成を先に決めることで、「この記事に入れる情報」と「入れない情報」を整理できます。

医療記事に使える3つの構成パターン

パターン1:問題解決型

読者の悩みを起点に、解決策を提示する構成です。

① 読者の悩み・疑問を提示する
② 原因や背景を説明する
③ 解決策・対処法を説明する
④ 注意点・例外を補足する
⑤ まとめ

使いやすいテーマ例:

  • 「〇〇の副作用が出たときの対処法」
  • 「薬の飲み忘れはどうすればいい?」
  • 「市販薬と処方薬の違いとは」

読者が「困っている状態」から「解決できた状態」に変わるまでの流れを書きます。

パターン2:解説型

テーマについて基礎から順番に説明する構成です。

① テーマの概要・定義
② 詳細な説明(複数のH2で展開)
③ 注意点・よくある誤解
④ まとめ

使いやすいテーマ例:

  • 「〇〇という薬の働きと使い方」
  • 「薬機法とは何か」
  • 「後発医薬品(ジェネリック)について知っておくこと」

医療の基礎知識を整理して伝えるときに向いています。

パターン3:比較型

複数の選択肢を並べて比較する構成です。

① 比較する対象を提示する
② それぞれの特徴・メリット・デメリットを説明する
③ 読者の状況別の選び方を提示する
④ まとめ

使いやすいテーマ例:

  • 「市販の胃薬、どれを選ぶ?」
  • 「クラウドワークスとランサーズ、どちらがいい?」
  • 「調剤薬局とドラッグストア、薬剤師として働くならどっち?」

「どれを選べばいいかわからない」という読者に有効です。

構成を作る手順

構成は以下の手順で作ります。

ステップ1:読者を一人に絞る

「誰に向けて書くか」を決めます。

「薬剤師ライターに興味がある人」ではなく、「調剤薬局で10年働いていて、副業でライターを始めたい30代の薬剤師」のように具体的にします。

読者が絞れると、「この人なら何を知りたいか」「どんな言葉なら伝わるか」が見えてきます。

ステップ2:読者の疑問をリストアップする

その読者が「この記事を読む前に持っている疑問」を5〜10個書き出します。

例:「医療記事の構成の作り方」というテーマなら

  • 構成って何から始めればいい?
  • H2とH3はどう使い分ける?
  • 情報が多すぎてまとめられない
  • 読まれる記事と読まれない記事の違いは何か

この疑問リストが、構成の骨格になります。

ステップ3:疑問を並べ替えて構成にする

リストアップした疑問を「読者が知りたい順番」に並べます。

一般的には「概念の理解→具体的な方法→注意点」の順が読みやすいです。

並べ終えたら、各疑問を見出し(H2・H3)に変換します。

ステップ4:各見出しに入れる情報を決める

見出しごとに「何を書くか」を箇条書きでメモします。

この段階では文章にしなくていいです。「ここに〇〇を書く」という覚書で十分です。

設計図が完成したら、あとは埋めていくだけです。

H2とH3の使い分け

見出しの使い方で迷う方が多いので、整理します。

H2:大きなテーマのまとまり

  • 記事の中で「伝えたいこと」のひとつ
  • 1記事に4〜6個が目安

H3:H2の中の詳細・具体例

  • H2で提示した内容を掘り下げる
  • H2ひとつに対してH3は2〜4個が目安

H3を使いすぎると階層が深くなりすぎて、読者が迷います。H3の中にさらにH4を入れるのは、よほど複雑な内容でない限り避けた方が読みやすくなります。

まとめ:構成は記事を書く前に完成させる

医療記事の構成作りのポイントをまとめます。

  1. 読者を一人に絞り、疑問をリストアップする
  2. 問題解決型・解説型・比較型のどれかを選ぶ
  3. 疑問を「読者が知りたい順」に並べて見出しにする
  4. 各見出しに入れる情報を箇条書きでメモする
  5. 構成が完成してから文章を書き始める

構成を作る時間は、記事全体の執筆時間を短くします。書き始める前の10〜15分を構成に使うだけで、書き直しや迷いが大幅に減ります。

次の記事では、ライターからディレクターになるために必要なことを解説します。単価と仕事の幅を広げるための具体的なステップをお伝えします。 ライターからディレクターになるために必要なこと