「薬機法に対応できるライターを探しています」

医療・健康ジャンルのクライアントから、よく見かける募集文です。

なぜクライアントは薬機法に強いライターを求めるのでしょうか。そして、薬機法の知識はライターとしてどう活かせるのでしょうか。

クライアントが薬機法を気にする理由

薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)は、医薬品・健康食品・化粧品などの広告表現を規制する法律です。

違反した場合、行政からの指導・是正命令・場合によっては刑事罰が科される可能性があります。

クライアントにとって、薬機法違反のコンテンツを公開することは、ブランドイメージの毀損だけでなく、法的なリスクを抱えることになります。

だからこそ、「この記事は大丈夫か」を判断できるライターに依頼したいのです。

一般のライターとの違い

一般のライターは、薬機法の存在を知っていても、どの表現が問題になるかを正確に判断できないことがほとんどです。

例えば、以下のような表現があったとき、何が問題かわかりますか?

  • 「このサプリで疲れが取れました」
  • 「飲み続けると体の調子が整います」
  • 「医師も推薦する成分を配合」

これらはすべて、薬機法または景品表示法の観点から問題になりうる表現です。

薬剤師は、こうした表現の何が問題で、どう言い換えれば適切かを判断できます。これが、一般ライターとの最大の違いです。

薬機法に引っかかりやすい表現パターン

効能・効果を断定する表現

医薬品でない製品(健康食品・化粧品・サプリメント)に対して、医薬品のような効能を示す表現は規制されています。

問題になりやすい表現:

  • 「〇〇が治る・改善する」
  • 「効果があります」
  • 「症状を和らげます」

言い換えの例:

  • 「〇〇が気になる方に」
  • 「〇〇をサポートする成分を配合」
  • 「日々の健康維持に」

体験談・口コミの使い方

体験談は、薬機法・景品表示法の両方で注意が必要です。

個人の感想であることを明記していても、「効果がある」という印象を与える表現は問題になる場合があります。

問題になりやすい表現:

  • 「飲み始めて3日で体が変わりました」
  • 「今まで試した中で一番効きました」

言い換えの例:

  • 「〇〇さんの感想です。個人差があります」
  • 「飲み始めてから体の調子が気になりにくくなったと感じています(個人の感想)」

最上級・比較表現

根拠のない最上級・比較表現は景品表示法の問題になります。

問題になりやすい表現:

  • 「業界No.1の成分量」(根拠なし)
  • 「他社製品より効果的」(根拠なし)

言い換えの例:

  • 「〇〇mg配合(当社調べ)」
  • 「独自製法による高配合を実現」

薬機法の知識をライターとしてどう活かすか

プロフィールに明記する

「薬機法チェック対応」「医療広告ガイドライン確認」とプロフィールに書くだけで、クライアントの目に留まりやすくなります。

医療・健康ジャンルのクライアントは、薬機法対応できるライターを常に探しています。

応募文でアピールする

案件に応募するとき、「薬機法の観点からの表現確認もあわせて対応できます」と一言加えるだけで、採用率が変わります。

薬機法チェックを付加価値として提供する

記事の執筆だけでなく、「薬機法チェック込みのプラン」として、単価を設定することができます。

執筆のみ:1記事〇〇円 執筆+薬機法チェック:1記事〇〇円

という形で提示することで、単価アップの交渉がしやすくなります。

薬機法の知識は独学でも深められる

薬機法の知識は、薬剤師試験で学んだ内容を土台に、さらに深めることができます。

厚生労働省が公表している「医療広告ガイドライン」や「薬機法に関する通達」は、一般に公開されています。また、消費者庁が出している景品表示法の解説資料も参考になります。

定期的に情報をアップデートすることで、クライアントにとって信頼できる存在であり続けられます。

まとめ:薬機法の知識はライターの「保険」ではなく「武器」

薬機法に強いライターが選ばれる理由をまとめます。

  1. クライアントは法的リスクを避けたいため、薬機法対応できるライターを求めている
  2. 一般ライターには判断できない表現の可否を、薬剤師は判断できる
  3. 薬機法チェックを付加価値として提供することで単価アップにつながる
  4. プロフィール・応募文に明記するだけで差別化できる

薬機法の知識は、薬剤師として当たり前に持っているものかもしれません。でも、ライターとしてはそれが強みになります。

持っている知識を、積極的に活かしていきましょう。