薬剤師ライターとして最初の1件を取ってしばらくすると、別のクライアントからも声がかかるようになります。
2社、3社と掛け持ちが増えていくのは、副業として軌道に乗ってきたサインです。ただ、この段階でスケジュール管理を失敗すると、納期を守れなかったり、本業に支障が出たりします。
複数クライアントを掛け持ちしながら本業と両立するために意識していることをお伝えします。
掛け持ちで起きやすいトラブル
複数のクライアントを抱えると、1社のときとは違う問題が出てきます。
よくあるのが納期の重なりです。それぞれのクライアントの締め切りが同じ週に集中することがあります。1社ずつは無理のない量でも、合計すると処理しきれない状態になります。
もう一つが修正対応の重なりです。A社の記事を書いている最中にB社から修正依頼が来て、その対応をしているとC社の締め切りが迫る——こういった状況は、クライアントが増えるほど起きやすくなります。
事前にスケジュールを整理しておくことで、こうしたトラブルの多くは防げます。
締め切りを一覧で把握する
複数のクライアントを掛け持ちすると、月の記事数はクライアントによってまちまちです。毎月固定の本数ではなく、依頼が来るたびに変わることも多いです。
そのため、「月のスケジュールを先に組む」よりも、依頼が来た時点で締め切りを一覧に書き出していくほうが現実的です。
- A社から依頼:5/20締め切り・2本
- B社から依頼:5/28締め切り・1本
- A社から追加依頼:5/25締め切り・1本
このように締め切りベースで並べると、どの時期に作業が集中しているかが見えてきます。
受けるかどうかの判断基準
依頼が来たとき、締め切りまでに書ける日が確保できるかを確認します。本業のシフトが不規則な薬剤師の場合は、休みが確定した時点で執筆日を割り当てていくやり方が合っていることが多いです。
急な修正依頼、体調不良、本業の残業は必ず起きます。「ギリギリ間に合う」という受け方をしていると、一つ何かあったときに全部崩れます。余裕を持たせておくことが、結果的に全クライアントへの対応を安定させます。
クライアントごとの情報を整理する
複数のクライアントがいると、「どのクライアントにどんな条件で何を頼まれているか」が混乱してきます。
管理しておきたい情報は2種類です。一つはクライアントごとの基本条件(文字数・単価・納品形式・締め切りの傾向)、もう一つは案件ごとの進捗(着手前・執筆中・提出済み・完了)。これをメモアプリでもスプレッドシートでも一箇所にまとめておくと、確認のたびにメッセージを遡る手間がなくなります。
無理そうなときは早めにクライアントに伝える
余裕がないときは、新しい案件は断り、既存のクライアントには早めに状況を伝えます。
共通して大切なのは気づいた時点で連絡することです。締め切り直前に「対応できません」と言われるとクライアントも困ります。余裕がなくなってきた時点で「今月は本数を減らせますか」「この締め切りは難しい状況です」と伝えると、調整してもらえることがほとんどです。
無理に受け続けて質が下がったり納期を守れなくなるほうが、信頼を大きく損ないます。
本業に支障が出ないラインを守る
副業が本業に影響を与えてしまっては元も子もありません。
疲労が蓄積していると、記事の質も下がります。睡眠時間を削って書いた記事は、修正依頼が増えることがあります。結果的に余計な時間を使うことになります。
「本業に支障が出たら副業の量を減らす」という原則を持っておくことが、長く続けるための土台です。月収よりも「続けられること」を優先することが、薬剤師ライターとして安定した副業にするための考え方だと思います。
まとめ
- 月初めに全クライアントの締め切りを一覧で書き出す
- 依頼が来たら締め切りを一覧に記録し、余裕を持って受けるかどうか判断する
- クライアントごとの条件・進捗を一箇所に整理しておく
- キャパオーバーになりそうなときは早めにクライアントに相談する
- 本業に支障が出ないラインを守ることが長続きの条件
掛け持ちはスケジュール管理さえ整えれば、収入を安定させる最も確実な方法です。1社に依存せず複数のクライアントを持つことで、1社が終わっても収入がゼロにならない状態を作れます。
単価アップについては薬剤師ライターの単価が自然に上がる理由もあわせて読んでみてください。