「ポートフォリオがないと案件に応募できない」「でも案件を受けないと実績が作れない」
この堂々巡りで止まっている薬剤師ライターは少なくありません。
結論から言うと、ポートフォリオは実績がなくても作れます。薬剤師という専門性を活かせば、最初の1本から「クライアントに見せられるポートフォリオ」を用意することができます。
ポートフォリオとは何か
ポートフォリオとは、自分がどんな記事を書けるかを示す「作品集」です。
就職活動でいえば履歴書と職務経歴書を合わせたようなものです。クライアントはポートフォリオを見て「この人に依頼していいか」を判断します。
薬剤師ライターのポートフォリオに含めるべき要素は以下の4つです。
- 自己紹介(薬剤師免許・専門領域・経歴)
- 対応できる業務の一覧
- 執筆サンプル記事
- 連絡先・クラウドソーシングのプロフィールURL
実績ゼロでもポートフォリオは作れる
サンプル記事を自分で書く
クライアント案件の実績がなくても、自分でサンプル記事を書いてポートフォリオに掲載できます。
「これは実績ではなくサンプルです」と明記した上で掲載するのが正しいやり方です。クライアントはサンプルであっても、文章の質・構成・専門知識の有無を判断できます。
サンプル記事のテーマは、自分の得意分野から選びましょう。
- 小児科・発達障害の薬について
- 漢方薬の基礎知識
- 泌尿器科でよく使われる薬の解説
- 一般内科の患者向けコラム
日常業務でなじみのあるテーマなら、調べる時間が少なく、質の高い記事が書けます。
noteやブログに公開する
サンプル記事をnoteや無料ブログに公開することで、URLをポートフォリオに掲載できます。
「公開している記事がある」という状態は、クライアントにとって安心材料になります。文章の読みやすさ・情報の正確さを実際に確認してもらえるためです。
このブログ自体も、ポートフォリオとして機能します。
ポートフォリオをどこに作るか
Googleドキュメント(最もシンプル)
無料で作れ、URLを共有するだけでクライアントに見てもらえます。
デザインはシンプルですが、内容が充実していれば問題ありません。最初のポートフォリオとして最も手軽な方法です。
無料ブログ(はてなブログ・Ameba)
はてなブログやAmebaブログは、無料で開設でき、記事を公開するだけでURLが発行されます。
ポートフォリオ兼サンプル記事置き場として使いやすく、クライアントにも馴染みのあるプラットフォームです。「書いた記事を見てもらう」という目的には十分です。
note
記事の執筆場所とポートフォリオを兼ねられます。「この人はこういう記事を書く」という雰囲気がクライアントに伝わりやすいです。
将来的に有料記事を販売する予定があるなら、最初からnoteに記事を書いておくのが効率的です。
クライアントに選ばれるポートフォリオの作り方
冒頭の自己紹介は3行以内にまとめる
クライアントはポートフォリオを最初から最後まで読みません。冒頭の3行で「薬剤師免許あり」「専門領域」「対応できる業務」を伝えます。
薬剤師免許保有・調剤薬局勤務。
小児科・発達障害・漢方を専門とする医療ライター。
薬機法チェック・医療記事の執筆・監修対応が可能です。
得意ジャンルを明確にする
「医療記事全般」より「小児科・発達障害」と絞った方が、該当するクライアントの目に留まります。
ジャンルを絞ることで「専門家」として見てもらえます。広く浅くよりも、狭く深い方がポートフォリオとしての強みになります。
サンプル記事は2〜3本で十分
最初から10本用意する必要はありません。テーマの異なるサンプル記事が2〜3本あれば、文章の質と専門性を示すには十分です。
本数より質を優先します。1本の記事で「この人はわかりやすく書ける」と感じてもらえれば、採用につながります。
「薬機法チェック対応可」を明記する
薬機法対応できるライターは少ないため、明記するだけで差別化になります。
「薬機法チェック・医療広告ガイドライン対応可」とポートフォリオの目立つ位置に書いておきましょう。
実績が増えたらポートフォリオを更新する
ポートフォリオは一度作って終わりではありません。
案件を受けるたびに実績を追加します。掲載可能な記事URL、クライアントの業種・ジャンル、担当した記事数などを更新していきます。
実績が増えるにつれ、サンプル記事は非掲載にして、実際の案件実績に置き換えていきます。
まとめ:まずサンプル記事1本から始める
薬剤師ライターのポートフォリオ作りのポイントをまとめます。
- 実績がなくてもサンプル記事を書いてポートフォリオに掲載できる
- テーマは自分の専門領域(小児科・漢方など)から選ぶ
- Googleドキュメント・無料ブログ・noteで作るのが手軽
- 冒頭3行で薬剤師免許・専門領域・対応業務を伝える
- 薬機法チェック対応可を明記して差別化する
「ポートフォリオがないから応募できない」ではなく、「サンプル記事を書いてポートフォリオを作る」ことが最初の一歩です。
次の記事では、薬剤師ライターの単価が自然に上がる理由を解説します。交渉より大切なことをお伝えします。 薬剤師ライターの単価が自然に上がる理由:交渉より大切なこと