エクエルは、ドラッグストアの売り場を探しても見つかりません。
私は調剤薬局で働く薬剤師です。以前勤めていた薬局では、エクエルを取り扱っていました。エクエルを買える場所と、買う前に確かめておきたいことを説明します。
エクエルが買えるのは、病院・診療所・調剤薬局と公式通販だけ
大塚製薬が公表している販売ルートは、次の4つだけです。
- 病院
- 診療所
- 調剤薬局(対面販売)
- 公式通販「オオツカ・プラスワン」
これ以外の場所は、指定された販売ルートに含まれていません。
| 買う場所 | 買えるか |
|---|---|
| 調剤薬局 | ◯ 取り扱いのある店 |
| 病院・診療所(婦人科・整形外科など) | ◯ 取り扱いのある所 |
| 処方せんの窓口があるドラッグストア | ◯ 取り扱いのある店の窓口で。一般の売り場にはない |
| 処方せんの窓口がないドラッグストア | ✕ |
| 公式通販「オオツカ・プラスワン」 | ◯ |
| 楽天・Amazonなど一般の通販 | 出品はあるが、メーカーの保証の対象外 |
ドラッグストアでも、処方せんの窓口があれば置いてあることがある
「ドラッグストアでは買えない」という説明を見かけますが、これは少し不正確です。
大塚製薬の取り扱い店舗の一覧を開くと、ツルハドラッグ、ココカラファイン、アメリカンファーマシーの名前も並んでいます。いずれも保険調剤の窓口がある店舗です。
分かれ目は、処方せんの窓口があるかどうかです。
同じ店舗でも、一般の売り場には置かれていません。
近くの取り扱い先は、公式ページで探せる
大塚製薬には、取り扱い店舗と医療機関を地域から検索できるページがあります。
2026年9月時点で、25,558件が掲載されていました。
なぜ、薬局や病院で取り扱っているのか
置いてある薬局と、置いていない薬局があります。私が以前勤めていた薬局では扱っていましたが、今の店舗では扱っていません。
以前の薬局は、婦人科の処方せんを受けていました。
買いに来られたのは、ホルモン剤を使う治療に抵抗がある方です。医師にすすめられて来られる方が多くいました。
薬剤師から案内することもあります。質問を受けたときです。成分や、薬との飲み合わせについては説明できますが、効果を保証する立場ではありません。
整形外科に置いてあることもある
私が通っている整形外科にも、エクエルのポスターが貼ってあります。取り扱いを案内している整形外科は、ほかにもあります。
婦人科だけを探す必要はない、ということです。
通販に出ているものを、どう考えるか
楽天市場やAmazonを開くと、エクエルが出品されています。
これについて、大塚製薬は指定された販売ルート以外で購入された製品の品質・安全性は保証できないとしています。真贋鑑定・返品・交換にも応じないと明記されています。
さらに、「エクエル パウチ120粒」については、偽造品が一部の販売サイトで取引されていたとして、注意を呼びかけています。
ここで気をつけたいのは、出品されているものがすべて偽物だ、という意味ではないことです。
メーカーが言っているのは、指定ルート以外で買った場合、何かあったときに保証できない、ということです。購入先を選ぶときは、メーカーが保証する販売ルートかどうかも確かめておきましょう。
公式通販の価格
判断の材料として、公式通販の価格を載せておきます(2026年9月時点・税込)。
- エクエル 112粒(1日4粒目安・28日分):4,320円
- エクエル プチ 56粒(1日2粒目安・28日分):4,320円
どちらも1箱では5,000円に届かないので、通常の購入だと送料がかかります(メール便300円・宅配便509円)。定期お届け便にすると4,104円になり、送料もかかりません。
エクエル プチは、買う場所で粒数が違う
あまり知られていませんが、同じ「エクエル プチ」でも、買う場所によって中身の量が違います。
- 公式通販の専売品:56粒(1日2粒目安・28日分)
- 病院・診療所限定:60粒(1日2粒目安・30日分)
見分け方もあります。パッケージ中央のリボンが、病院・診療所限定はグリーン、公式通販の専売品はピンクです。
手元の箱がどちらのルートのものか、色で見分けられます。
なお、「エクエル プチ プラス」は病院・診療所専用の製品で、これはまた別のものです。
ネット上には「エクエル プチはクリニック限定」と書かれた説明も見かけますが、公式通販でも買えます。
症状がつらいときは、買う前に婦人科へ
エクエルは食品です。機能性表示食品ではなく、一般の食品にあたります。治療の代わりになるものではありません。
日常生活がつらいと感じる症状があるなら、サプリメントを探すより先に、婦人科で相談してみてください。更年期の症状には、治療という選択肢もあります。
自分がエクオールを作れるかどうかは、検査で分かる
もうひとつ、買う前に知っておいてほしいことがあります。
エクオールは、大豆に含まれる成分が腸内細菌のはたらきで変化してできます。この腸内細菌を持っている人と、持っていない人がいます。
自分がどちらなのかは、尿を送るだけの検査で調べられます。

検査は「飲み始める前」に受ける
大塚製薬は、検査を受けるならエクエルを飲み始める前にしてほしい、と案内しています。飲んだあとでは、作れる人と判定されてしまい、正しい結果が出ないためです。
買う前に受けておくのが、この検査の使い方です。
私が受けたのは、ヘルスケアシステムズの「ソイチェック」という検査です。尿を採ってポストに投函すると、結果はスマートフォンで確認できます(紙の結果表を受け取ることもできます)。病気を診断するものではなく、体質の目安を知るための検査です。
2014年に受けた私の結果は、Level.4でした
私自身も、この検査を受けています。受けたのは2014年、エクエルが発売された年です。
結果はLevel.4でした。当時の区分では5段階のうち上から2番目で、腸内でエクオールを作る菌がはたらいていると判定される区分です。
測定値は23.1μM。尿の中に出てきたエクオールの量を表す数値です。
エクオールを作れるのは、日本人女性のおよそ2人に1人とされています。私は作れる側でした。
ただし、これは12年前の結果です。腸内の状態は変わりますし、作れていた人が作れなくなることもあると案内されています。
大豆を食べていれば作れる、ではない
当時、同僚もこの検査を受けていました。結果は、いちばん上の区分でした。外食が多い人だったので、意外に感じたのを覚えています。
決め手になるのは、その腸内細菌を持っているかどうかです。大豆を意識して食べているから作れる、というものではありません。
これは1人の例です。ただ、食事に気をつけているから自分は作れるはず、とは決めつけられません。
エクオールは体にたまらない
エクオールは体にたまらず、1日から2日でほとんど排出されます。大塚製薬の換算では、目安とされる1日10mgは、納豆1パックや木綿豆腐3分の2丁に相当します。
私の場合は、作れる側だと分かっているので、毎日納豆を1パック食べたうえで、エクエルは目安量の半分にしています。自分で判断して決めた量です。
製品に表示されている1日の摂取目安量は4粒です。そのまま真似せず、表示を見て決めてください。
エクオールの表現については、医療ライター向けにエクオールの薬機法:薬剤師が知っているのに書けない表現でも整理しています。
まとめ:買う場所を探す前に、自分が作れるかどうかを
- エクエルが買えるのは、病院・診療所・調剤薬局と公式通販だけ
- ドラッグストアでも、処方せんを受け付ける窓口があれば置いてあることがある
- 近くの取り扱い先は、大塚製薬の検索ページで探せる
- 一般の通販にも出品はあるが、メーカーが保証する範囲の外になる
- つらい症状があるなら、買う前に婦人科へ
検査を受けるなら、飲み始める前に。飲んでからでは正しい結果が出ません。買う場所を探すのは、そのあとでも遅くありません。
この記事で参照した公式情報
- 取り扱い店舗・医療機関の検索(大塚製薬)
- エクオール含有食品「エクエル パウチ120粒」偽造品に関するご注意(大塚製薬)
- オオツカ・プラスワン(大塚製薬 公式通販)
- エクエル プチについて(大塚製薬)
- ソイチェック(ヘルスケアシステムズ)
