「YMAA認証って取ったほうがいいの?」
薬機法に関わる記事を書いていると、一度は耳にする資格です。私自身も取得していますが、正直に言うと、取得したからといって、すぐに何かが変わるわけではありません。
ただ、「取る意味がない」とも思っていません。勉強として価値があると感じているのは確かです。
この記事では、YMAAとは何か、取得の流れ、そして取って実際に変わったこと・変わらなかったことを正直にお伝えします。
※ この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。
YMAAとは
YMAA(薬機法メディカルライター協会)は、薬機法に関する知識を持つライターを認定する民間の協会です。
「薬機法メディカルライター」として認定を受けるためには、協会の講座を受講し、試験に合格する必要があります。
薬機法は医薬品・化粧品・健康食品などの広告表現を規制する法律で、医療系の記事を書くライターにとって必須の知識です。YMAAはその知識を体系的に学び、認定を受ける仕組みです。具体的にどんな表現がNGになるかは、医療記事の薬機法チェック:やってはいけない表現一覧で解説しています。
薬剤師は薬の知識は豊富ですが、「広告表現」という観点からの薬機法は、薬学教育ではほとんど扱われません。学校で習うのは薬の効果や副作用であり、「何をどう書くとNGになるか」という広告規制の視点は、実務の中で少しずつ学ぶしかない部分です。YMAAはこのギャップを埋める学習機会として機能しています。
取得の流れ
YMAAの認定取得は、大まかに以下の流れです。
- YMAA公式サイトから講座に申し込む
- オンライン講座で薬機法の基礎〜実践を学ぶ
- 試験を受けて合格する
- 認定証が発行される
講座はオンラインで完結するため、働きながらでも受講できます。難易度は薬剤師であれば基礎的な内容は理解しやすく、薬機法の実務経験があれば比較的スムーズに進められます。
なお、YMAA認定に有効期限はなく、一度取得すれば更新手続きなしに認定を維持できます。
取って変わったこと・変わらなかったこと
ここが正直に書きたい部分です。
変わらなかったこと
案件数は増えませんでした。
「YMAA認定取得者を優遇」という求人はほぼ見かけません。クラウドソーシングで応募する際も、YMAAの認定よりも「薬剤師免許保有」のほうがはるかに評価されます。クライアントが実際に何を求めているかは、薬機法に強いライターが選ばれる理由で詳しく書いています。
資格を取ったことで単価が上がったとか、クライアントから問い合わせが来るようになったとか、そういった変化は特にありませんでした。
変わったこと
薬機法の知識が整理されました。
薬剤師として薬機法の知識は持っていましたが、「ライターとして記事に活かすための薬機法」という視点で体系的に学び直せたのは収穫でした。
具体的には以下の点が整理されました。
- 医薬品・医薬部外品・化粧品・健康食品それぞれの規制の違い
- NGになる表現のパターンとその根拠
- 薬機法違反の実例と行政指導の事例
記事を書くときや薬機法チェックをするときに、「なぜこの表現がNGなのか」を根拠をもって説明できるようになった感覚があります。
薬機法チェックや監修業務では、クライアントに「この表現がNGな理由」を説明する場面が出てきます。このときに体系的な知識が整理されていると、説明がしやすくなります。「薬機法上、食品に効能を示す表現は使えない」と言うだけでなく、どの条文・どのルールに基づくかを示せると、クライアントからの信頼につながりやすいです。
YMAAを取るべき人・取らなくていい人
こんな人には取る価値がある
- 薬機法をゼロから体系的に学びたい人
- 薬機法チェック・監修業務を今後の柱にしたい人
- 知識に自信はあるが、体系化されていないと感じている人
- 学習のモチベーションとして資格を活用したい人
取らなくてもいい人
- すでに薬機法の実務経験が豊富な人
- 資格取得よりも実績を積むことを優先したい人
- 費用対効果を重視する人
薬機法の知識を深めたい方へ
薬機法の広告規制についてより体系的に学びたい場合は、専門書が役立ちます。弁護士監修の実務書で、医薬品・美容・健康商品の広告表現をQ&A形式で解説しています。
▲ 薬機法・広告表示の実務書(PR)
まとめ:知識を整理する手段として価値がある
YMAAについて正直にまとめます。
- 取得しても案件が増えたり単価が上がったりはしない
- 薬機法の知識を体系的に学ぶ手段としては価値がある
- 薬剤師免許のほうがクライアントへのアピールとしては強い
- 「薬機法を勉強したい」という目的なら受講を検討してもいい
薬剤師ライターとしてのスキルアップを考えるなら、YMAAは「資格」というより「学習コンテンツ」として捉えるのが現実的です。取得後に何かが劇的に変わるわけではありませんが、知識の土台を固める機会にはなります。
関連記事