プロテインやBCAA、クレアチンなどスポーツ向けサプリの記事依頼は増えています。

筋トレ・スポーツ文化の言葉には「筋肉をつける」「パフォーマンスを上げる」など効能を示す表現が多く、そのまま記事に使うと薬機法・景品表示法上の問題になることがあります。

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プロテインでNGになる表現

筋肉増強・体型変化を断言する表現

プロテインパウダーは一般に食品として販売されていますが、商品によって機能性表示食品・栄養機能食品・一般食品と制度上の位置づけが異なります。いずれの場合も「筋肉をつける」という身体への作用を断言する表現は医薬品的な効能の標榜にあたります。記事を書く前に対象商品の制度上の分類を確認することが重要です。

NGになりやすい表現:

  • 「飲むだけで筋肉がつく」
  • 「筋肉量を増加させるプロテイン」
  • 「体脂肪を落として筋肉を増やす」
  • 「〇週間で体型が変わった(体験談)」

体験談であっても、効果の一般化はNGです。「個人の感想です」と添えていても、記事全体が効能を示す内容であれば景表法上の問題を回避できません。

言い換えの例:

  • 「トレーニングをサポートするたんぱく質を手軽に補給」
  • 「筋トレ後のリカバリーに」
  • 「運動習慣のある方のたんぱく質補給に」

回復・疲労への効果を示す表現

NGになりやすい表現:

  • 「筋肉痛を和らげる」
  • 「疲労回復に効くプロテイン」
  • 「トレーニング後の炎症を抑える」

「疲労回復」「炎症を抑える」は医薬品的な効能です。「効く」という表現も医薬品的な効能を強く示すため、サプリ記事では避けるべきです。

言い換えの例:

  • 「ハードなトレーニングの翌日のコンディション管理に」
  • 「運動後の栄養補給に」

ダイエット文脈での注意点

プロテインはダイエット用途で紹介されることも多いですが、体重・体型変化を断言する表現はNGです。

NGになりやすい表現:

  • 「飲むだけで痩せる」
  • 「脂肪が落ちる」
  • 「体重が減少する」

言い換えの例:

  • 「食事管理をサポートするたんぱく質補給に」
  • 「置き換え食として活用したい方へ」(「置き換えダイエット」という食べ方の紹介は可能だが、「痩せる」という結果の断定はNG)

→ ダイエット系の表現はダイエットサプリの広告でNGになる薬機法表現で詳しく解説しています。

BCAA・EAAでNGになる表現

NGになりやすい表現:

  • 「筋肉の分解を防ぐBCAA」
  • 「必須アミノ酸で筋合成を促進」
  • 「トレーニングの効果を最大化するEAA」

アミノ酸の体内での作用を断言する表現は問題になります。

言い換えの例:

  • 「トレーニング中のアミノ酸補給に」
  • 「必須アミノ酸をまとめて摂りたい方へ」
  • 「運動をサポートするアミノ酸を配合」

クレアチンでNGになる表現

NGになりやすい表現:

  • 「瞬発力を上げるクレアチン」
  • 「最大筋力を向上させる」
  • 「高強度トレーニングのパフォーマンスを改善する」

クレアチンは研究データが豊富な成分ですが、食品として販売している場合は「パフォーマンスを向上させる」「筋力を上げる」という効能表現は使えません。

言い換えの例:

  • 「高強度トレーニングをする方のコンディション管理に」
  • 「運動時のたんぱく質補給に」

「筋トレ効果を上げる」は使えるか

「筋トレの効果を上げる」「トレーニング効率を高める」という表現は、サプリメントの身体への作用を示唆するため、原則として使えません。

比較的OK:

  • 「筋トレと組み合わせて使いたいプロテイン」
  • 「トレーニング習慣をサポート」

NGになりやすい:

  • 「筋トレの効果を最大化する」
  • 「トレーニング効率を2倍にする」

スポーツサプリ×景品表示法にも注意

薬機法に加えて、景品表示法(景表法)の規制も受けます。合理的な根拠のない優良性の訴求は、景表法上の優良誤認にあたります。

問題になりやすいケース:

  • 「プロアスリートも愛用」(根拠が不明確な場合)
  • 「〇〇チーム公式サプリ」(事実でない場合)
  • 「他社比較で吸収率3倍」(根拠が不十分な場合)
  • 「No.1プロテイン」(調査条件が不明な場合)

→ No.1表示に必要な根拠のルールはNo.1表示とは?で解説しています。

実際のプロテインの広告表現を確認してみよう

実際に販売されているプロテイン商品のページがどのような表現を使っているか確認してみてください。商品名・キャッチコピー・使用シーンの記載を見ることで、「どこまで書けるか」の感覚がつかめます。ただし、販売ページの表現が必ずしも適法とは限りません。あくまで表示の見方を学ぶための参考として確認してください。

▲ プロテイン商品の実例(PR)

まとめ

プロテイン・スポーツサプリの記事で気をつけるポイントをまとめます。

  1. プロテインパウダーは一般に食品扱い。「筋肉がつく」など身体への作用を断言しない
  2. 「疲労回復」「炎症を抑える」「効く」は医薬品的な効能を示すためNG
  3. ダイエット文脈でも「痩せる」「脂肪が落ちる」は使えない
  4. 体験談は「個人の感想」と添えても、効果の一般化は景表法上NGになり得る
  5. 「筋肉の分解を防ぐ」「筋合成を促進する」はNG
  6. 「補給に」「サポート」「〜をしたい方へ」に言い換える
  7. 根拠のない比較表現・No.1訴求・著名人との関係は景表法に注意

スポーツサプリのジャンルは今後も記事需要が増えます。薬機法を正しく理解しているライターとして差別化できます。健康食品・サプリ全般の薬機法違反パターンもあわせて確認してください。

健康食品・サプリ記事の薬機法チェックシート(NG表現とOK言い換え一覧)もあわせて活用してください。